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私は生まれも育ちも、通った学校もみんな別府です。別府には「ふるさと」という以上の特別につよい気持ちがあります。
 そんな私が、多くの人にぜひ訪れてほしいスポットをご紹介します。私が地域の住人として見て聞いて確かめたところばかりですから、「観光案内書」とはひと味違った、レアな情報をお届けできると思います。私の街〈別府〉を、一人でも多くの人に好きになっていただけるとうれしいのですが……
 竹瓦(たけがわら)温泉
 竹瓦温泉は、明治12年からという歴史があるレトロな温泉。

 現在の建物は昭和12年に改築された唐破風造りの建物で、2階には集会所があります。観光客にも人気の温泉。昔は竹の瓦で葺いていたからこの名がついたとか。
 砂湯に横になり、温泉で温まった砂をかけてもらうとずっしりと重みを感じます。首の回りもていねいに砂でうめてもらい、そのまま15分程度。じわじわと汗が出てきます。

 三重県から来たという親子連れの方と「この重みがメタボに効きそうね」と笑って話しました。娘さんが3ヶ月前お友達と来て、今度はお母さんといらしたそうです。遠くからまた来ていただけてうれしいですね。砂湯は1000円。ゆかたを貸してくれます。普通の温泉だけなら100円。

 竹瓦温泉は、お湯が熱くて有名です。地元の方は水でうめると「温泉が薄くなるやんか」と嫌がります。でも、観光客の方には「観光客さんでしょ。そんなら仕方ないなぁ」と許してくれますよ。(08.11.27記)

 別府公園の「こも巻き」
 昼休みに市役所のとなりの別府公園を散歩していると、松の幹にむしろを巻く「こも巻き」の 作業をしていました。見落としがないように、一本いっぽん小さな松にも、腹巻きのようにむしろを巻いてあげます。ていねいに愛情込めて……。

 毎年、冬を前に行なわれる恒例の作業です。冬の間に松食い虫がこの「こも」で冬ごもり。
 3月の「啓蟄(けいちつ)」の頃にはずして焼いてしまうのです。

 害虫から松を守るための大事な作業です。作業していた方に、「お疲れさまです。何本くらい巻くんですか?」と声をかけると「500本か600本あるやろうなぁ」とのこと。

 正確には別府公園だけで640本、16カ所の公園などで合計約1000本に冬支度を済ませるそうです。大変な作業ですね。お疲れさまです。(08.11.14記)

 内成(うちなり)棚田へ再び……
 もう一度内成に行きました。

 行橋からマイクロバスで来たアマチュアカメラマンたちや、子どもたちを連れた70人ものグループなど、多くの人達が美しい風景を楽しんでいました。

 行橋から来た人に、「地元なら毎日来れますね」と、うらやましがられました。
 毎日来たいけど、きょうももっといたかったけど、そういうわけにも行きません……

 私も、あぜ道を夢中で歩き回りました。ぬれた草でズボンがどろんこになったのに後で気付きました。

 東屋とトイレが完成しました。
 狭くて離合が大変だった道も、少しづつ整備されています。(08.9.23記)
 内成(うちなり)棚田
 別府市の内成棚田──
 今年も彼岸花が見頃を迎えました。

 内成棚田は、全国棚田百選にも選ばれており、1300枚以上40ヘクタールという全国有数の規模の棚田です。1000年近くの歴史があると言われ、先祖代々苦労して築いた棚田を30戸あまりの農家が守り続けています。

 台風一過の暑い日差しのなかで、高齢の女性が田の草取りに精を出していました。
 しかし、農業の担い手は高齢化し、昨年まで作っていた田が今年は作れないという状況も見受けられます。

 棚田保全のためにもと、今年からオーナー制度がはじまりました。大学生がアイガモ米や古代米を育てたり畑を作ったり、古民家を改造したりする取り組みも始まっています。
 また、国の制度も活用し、休憩所やトイレ・ベンチも整備されました。

 この内成棚田の保全については、私も議会でをくり返し主張してきました。毎年彼岸花の時期になると、忙しくても内成に足を運ばずにはおれません。

 私の大好きな風景です。(08.9.20記)

 鉄輪むし湯
 鉄輪むし湯に行きました。
 鉄輪むし湯は、鎌倉時代一遍上人により創設されたそうです。以前の活動アルバム(08年4月25日)でも紹介しましたが、2年前にリニューアルオープンしました。
 写真は鉄輪温泉のメインストリート「いでゆ坂」
 全国でも珍しい足蒸し(無料)も誕生しました。足蒸しを楽しんでいると、学校帰りの小学生もやってきました。「熱くない?」というので、「気持ちいいよ。大丈夫だからやってみよ」というと、子どもたちも体験。鉄輪は、あちこちに投句箱があります。でも、すぐには俳句できないなぁ・・・。
 
 むし湯は、Tシャツと短パンとタオルを持っていけば、500円。ゆかたを借りれば+210円。回数券を買えば300円でお得です。敷き詰められた石菖(せきしょう)の上に横になると、すぐに汗が出てきます。石菖は、ショウブに似た植物で疲労回復などの効果があります。汗をびっしょりかいて、源泉かけ流しの温泉で汗を流し、気分もすっきり!
 東京から遊びにきたという若い女性から、「別府に住んでるなんてうらやましい!」と言われました。うらやましいでしょう!欲張っていろいろ楽しんで帰って下さいね!そして、ぜひまた別府においで下さい。

 むし湯の前での写真はお風呂上がりです。スッピンですみませ〜ん・・・。恥ずかしいですねぇ・・・。観光客の方にシャッターを押してもらいました。(08.9.5記)

 梅園温泉
 先日、梅園温泉に入りました。駅前のソルパセオ銀座から入ったところ。「platform2」の近くです。

 梅園通りの街灯を新しくする予算が提案されています。私も中心市街地活性化の質問をするので、現場を見に行きがてら温泉も体験。

 別府は空襲がなかったため、戦前の街の情緒が残っているところがたくさんあります。狭い路地に、使い込まれた温泉。写真で見ると薄汚く見え、確かに古びてはいるのですが、不思議と不潔感はありませんねぇ。庶民と歩んだ温泉の歴史が偲ばれて、別府温泉の原点を見る思いです。

 お湯がクセがなくやわらかくてとっても気持ちよかったですよ!一緒に入っていたおばちゃん、色が白くて肌にハリがあり、とってもきれいです。はじめ、お風呂上がりなのにお化粧してるのかと思ったくらい。

 「もうすぐ70歳になるんよ」と聞いてびっくり!「昔は色が黒かったんよ。40年この温泉に入ったら、ダンナさんから『アンタ、色が白くなったなあ』って言われるようになってねえ。この温泉に来る人はみんな色が白くて肌がきれいよ」と、うれしそうに話してくれました。

 「へぇ!美人の湯ですね!私も毎日来た〜い!」

 路地裏にある別府らしい温泉。100円で誰でも入れます(シャンプーしたら120円)。
(08.9.4記)

 商店街のおもしろいスペース
 ソルパセオ銀座や流川におもしろいスペースが生まれています。NPO法人BEPPUPUROJECT主催のアーティスト滞在制作事業で、改装した空き店舗で若いアーティストが活動しています。
 
 そのひとつ、茨城県水戸市の中崎透さんが滞在する「platform2」では、8月31日、そうめん流しのイベントがありました。これも彼らのアートなのです。中崎さんのプラットフォームは、「公開秘密なかざき」という、これまた、よくわかんないけどおもしろい看板が出ています。

 
 私も、遊びに行ってみました。道行く人誰もが「何やってんだぁ?」と立ち止まり、のぞいていきます。偶然通りがかった女性は、興味津々入ってきて、3階まであがっていき、24日に行なわれたダンスイベントのビデオを見て「これいいわぁ!私たち、年寄りにこの体操、絶対いいわぁ!」と大喜び。

 なんだかよくわかんないけど、とにかくおもしろい!ぜひ、のぞいてみて下さい。

(写真は中崎透さんと。後ろがそうめん流しの装置?です)( 08.9.2記)

 柴石(しばせき)温泉
 柴石(しばせき)温泉に入りました。210円の市営温泉。70歳以上の別府市民は、市営温泉は無料です。

 杵築から、しょっちゅう入りに来るという女性と露天風呂でおしゃべりしました。
 温泉って裸のつきあいで、こうして知らない人とすぐ仲よくなれるのがいいですよね。
 むし湯は、少しの間使えなくなっていましたが、復活して喜ばれています。サウナよりやわらかくていいですよ。

 この露天風呂の左側の建物が現在の蒸し湯です。ほかに家族湯もあります。

 柴石温泉には、これまでもよく入りに行っていましたが、1000年以上の歴史があると言われている温泉とは、あらためてびっくりです。

 看板には

 「江戸時代の豊後の学者、脇蘭室(わきらんしつ)の『遊湯泉記(ゆうとうせんき)』にも紹介されるほど歴史もあり薬効もある温泉であった。渓流に温泉が流れ込んでいるため、『湯川に湯滝』と言われ、後冷泉天皇が湯治に来たときも、この湯川に身を浸し流れの中の大きな石を枕にした、といわれている」

 「柴石のむし湯は、石の床の上を温泉が流れ、さらにその上に細い丸竹を縄で編んだものを敷き、その上に体を横たえるもので、腰痛・疝痛に効くといわれていた」

 とあります。有名な別府音頭にも、「……別府湯の町、湯川に湯滝」と歌われています。

 今は使われていませんが、昔のむし湯(写真左)や滝湯(同右)もあります。

 「柴石」の由来は別府市HPによると、以下の通りです。

 「895年に醍醐天皇が、1044年に後冷泉天皇が病気療養のためご湯治されたと伝えられています。江戸時代に『柴の化石』が見つかり『柴石』と呼ばれるようになったとも伝えられています。」
(08.8.17記)

 海地獄
 海地獄で毎年お盆の数日間、大鬼蓮乗り(おお・おにはすのり)が行なわれます。
 今年は、13日から17日まででした。早く写真を撮りに行きたかったんですが、やっと行ってきました。

 直径1.5メートルほどのハスの葉の上にベニヤ板の盆を敷き子どもを乗せてくれます。体重制限20キロまで。

 大分市から来たみずきちゃんは、1歳半。恐がりもせず余裕の表情で、とってもかわいかったですよ。ママが一生懸命カメラに納めていました。
 私も、いつか孫を、と思っていますが・・・。

 海地獄にも足湯があり、入ってみました。けっこう熱めで、涼しい日でしたが足をつけていると汗が出てきます。

 池には、スイレンがきれいに咲いています。(08.8.17記)

 照湯(てるゆ)
 明礬温泉の照湯に入りました。お湯がやわらかくて、とっても気持ちいい。地元の方が「最高でしょう!」と言うはずです。

 350年から400年もの歴史がある、玖珠森藩のお殿様が参勤交代の途中で入っていたお湯だそうです。宇佐の県歴史博物館から資料が出てきたそうです。以前は混浴でしたが、5年前に建てかえて男女別になりました。歴史のある温泉を保存するという意味で、県の教育委員会の予算で建てかえたそうです。

 石組みの浴槽は江戸時代のものをそのまま使っています。(ただし、以前はひとつだったので片方のみ古いもので、片方は浴槽も浴場の床も新しいものです。毎日男女が入れ替わります)滝湯のあともあります。

 小倉の自治会長さんをはじめ自治会のみなさんが、掃除をしたり、番台に3交代で座ったり、一生懸命守っています。地元の方は月650円。地元以外の人は1回200円。温泉に入る前に番台のおばちゃんに頼んでおくと、あたたかい茹で卵(地獄蒸し?)を3個100円で作ってくれます。(08.8.15記)

 明礬(みょうばん)
 別府八湯のひとつ、明礬地獄は、
 「1666年に我が国で初めて明礬を採取し始めた歴史名所」
 「湯の花は、明礬温泉特有の青粘土に地中から噴出する熱蒸気が浸透して結晶するもので、温泉成分を濃厚にふくんでいます。製法は、国指定重要無形民族文化財」(パンフレットより)
 だそうです。元祖入浴剤ですね。

 温泉の噴気で蒸す地獄蒸しのプリンや卵も食べられます。写真は「湯の花」を採取するための湯の花小屋です。

 明礬には、別府ならではの珍しい道路標識があります。「ゆけむりで前が見にくいから気をつけて」という「噴霧注意」の標識です。
 夜景がきれいで、蚊に刺されながら撮影に挑戦してみましたが、三脚を使っても手ぶれして難しい・・・。 (08.8.15記)
 別府公園
 春の別府公園の美しさは多くの人が知るところですが、おすすめなのは春だけではありません。四季折々にいろいろな花が咲き、夏も木陰や水辺に人が集います。常緑樹、落葉樹それぞれの風情を感じられる冬の景色も格別です。

 1983年(昭和58年)に着工した別府公園。当時は昭和天皇の在位50周年記念という位置づけで整備され、現在園内には約七百本の松が育成しています。そのうちアカマツが約四百本。市街地の中でこれだけの松が残存している場所は日本でも珍しく、公園百選にも選ばれています。(08.7.15記)

 〈別府石〉の石垣の街並み
 別府のまちを歩くとあちこちに石垣があります。

 別府石を積み上げた石垣です。最近はブロック垣も増えてきましたが、まだまだ別府石の石垣が健在です。この景観は保存していきたいものです。

 〈別府石〉というのは特別な石でなく、御影石に似た、割とありふれた石です。正式には〈角閃安山岩〉と言うのですが、この石が別府の境川を下っているうちにかどが取れて丸くなります。これを〈別府石〉と呼ぶのだそうです。わざわざ〈別府〉の名前を冠するのですから、別府の人たちがいかにこの石とともに暮らしてきたか、その歴史の深さがうかがわれます。

 私は別府生まれの別府育ち。
 子どもの頃は毎日我が家の前の石垣を超えて帰っていたくらいで、別に珍しいとも何とも思わず育ちましたが、〈別府石〉と言うくらいで、別府独特だそうですね。 

 気づくと別府簡易裁判所など公の施設も別府石の石垣で囲まれていたりします。

 別府にお越しの際は、ぜひこの石垣の街並みを探索してみてください。別府の違った顔が見えてくるかもしれません。(08.7.15記)

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